デジタル教科書は児童虐待?(1)マスコミにも見殺しにされている子供たち

デジタル教科書は児童虐待?(1)マスコミにも見殺しにされている子供たち

 

デジタル教科書がいよいよこの4月から導入可能となり、新聞やテレビではこの近未来的なデバイスと教育システムをこぞって紹介している。このデジタル教科書がいかに便利で、効率が良く、教育効果を高めるかをさまざまな具体例を挙げてアピールするのに余念がない。

教育工学のセンセイなどもこのときとばかりに神輿(みこし)を担いでいる。デジタル教科書には設備、デバイス、ソフト等の一大産業が創出して、その “莫大な利権” が絡んでおり、お墨付きを与える立場のセンセイたちには笑いが止まらない時代 になったのだ。

 

 理想的な教育環境が実現するかのような楽観論を無責任に振りまいている。

 

 

 

ふだんすでにスマホやタブレットといったモバイル端末を使い倒している親や子供も、デジタル教科書を当然のように歓迎しているようだ。

 たしかに便利で、楽で、早くて、面白くて、“いいことづくめ” であるかのような面がある。子供たちは歓迎するだろうが、それはスマホやゲームを歓迎するのと同じだ。オトナは冷静に物事の両面を見る必要がある。

 

どんなに “便利” で、 “いいことづくめ” であるかのように見えても、成長期の子供たちの脳や身体に非常に有害なものであるならば、デジタル教科書には何の意味もないのである。こういう視点が日本のマスコミには皆無である。

「便利なことはいいことだ」 という “便利至上主義” が日本人の頭を支配している。

 

 

デジタル教科書ということは、けっきょくワイヤレスのタブレットを子供たちに持たせるのが基本になる。“ワイヤレス” ということは “WiFi” である。目には見えないが、教室には “無線電波” が四六時中充満するということだ。つまり、児童、生徒はこれから学校にいる間は “電磁波漬け” になってくることを意味する。

この電磁放射線被曝による子供たちの健康に対する有害性、危険性を指摘する声がほとんど聞こえてこない日本のマスコミが恐ろしい。

 

総務省が音頭を取って推進している “5G(ファイブジー)” については、4月11日付で東京新聞が日本の新聞では初めて電磁波問題として懐疑的、批判的な記事を掲載していた。 5Gが “電磁波問題” として新聞記事に!ついにタブーを破った東京新聞! 快挙であった。

しかし、わずか3日後の4月14日に同紙に掲載された 「デジタル教科書」 のカラフルな見開きの特集記事となると、もはや “電磁波問題” としては扱っていないのはどういうことだ? デジタル教科書はWiFiや電磁波と無関係だろうか? 

 

 

ひょっとしたら、この記事は絵もたくさん入れて子供向けだから、批判的なことは抑えているのか?それとも、子供たちも喜んでいるんだから水を差すことはないということか?

冗談じゃない!子供たちがいちばんの被害者なのだ!子供のほうこそWiFi の電磁波の影響を強く受け、脳や身体やDNAに修復不可能な損傷を受けるのだ!大人以上に保護されなければならないのではないか?であるならば、“5G” 以上に問題にしてもいいくらいだ。

子供向けの “夢と希望に満ちた” 記事 でお茶を濁してはならないだろう。大人の読者を馬鹿にしている。

デジタル教科書に関しては、けっきょく東京新聞も、朝日や日経等の “デジタル教科書大歓迎” の大合唱 に加わっているのだ。要するに子供たちはマスコミにも見殺しにされているのだ。

 

わたしが付けた赤い線の囲みには 「山積する課題」 が指摘されている。

 

「子供の健康」 という項目があるのだが、「目の疲労のほかに、肩こりなどの心配もある。目と画面の距離は30センチ以上に」 と言っているだけである。デジタル教科書の導入による児童、生徒の健康問題がこれだけだと言うのであろうか?子供たちの健康への影響が最も懸念される “電磁波” については言及ゼロか?

教室や学校全体がWiFi環境になってしまうことによって、子供たちが恒常的にマイクロ波の電磁放射線を被ばくするのは必然的ではないのか?

このことを問題にする新聞も週刊誌もテレビ局もないのだ。マスコミはまるでお祭り騒ぎでこぞって “デジタル教科書の神輿(みこし)” を担いでいる。教育の効率化、経済の活性化、技術立国ニッポン、という大義名分のもとに、日本の子供たちは見殺しにされている。

 

フランスとロシアでは成長期の子供たちを守るために保育園や学校での WiFi には厳しい規制がある。特にロシアは旧ソ連時代から電磁波の研究は進んでおり、一時期は電子レンジも禁止していた時代もあった。電磁波の研究といっても、兵器としての軍事的な研究であり、電磁波、特にマイクロ波の危険性を熟知しているのだ。 目先の便利さばかりを追求する日本とは違うオトナの国である。

 

電磁波、電磁波ってそんなに騒ぐことだろうか、とあなたも思っているかもしれない。逆にふつうの日本人がそれほどまでに呑気で無防備であることが問題なのである。日本のことしか知らないと自然にそうなる。

「デジタル教科書は児童虐待?(2)」 では、学校のWiFi をめぐる海外の動向を紹介する。

 デジタル教科書は児童虐待?(2)学校のWiFi をめぐる海外の動向

コメント

  1. ナオ より:

    個人的なお願い

    お疲れ様です。この前スマホからコメントしようとしたらコメントできませんでした。久しぶり立ち寄ったらブログの感じが変わっていたので、コメントするを何度クリックしてもコメント入力してくださいと出ます

    今友達のパソコンからコメントしてます。

    数字4文字の入力ですね。以前スマホもこれでした

    どうしたらスマホからコメント出来ますか

    教えていただければ幸いです。

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