惑星周波数のもつ潜在的可能性

惑星周波数のもつ潜在的可能性

惑星固有の条件

多くの惑星には惑星じたいが持つ電磁波、電磁場がある。地球には地球に固有の電磁場、周波数がある。であるならば、地球の生命は多かれ少なかれそれに影響を受け、支配されてきたのではあるまいか。ちょうど目には見えない地球の重力が地球上の水滴の大きさ、細胞の大きさ、象の大きさ、馬の脚の構造、コンドルが飛ぶ高さをも支配し、規定してきているのと似ているかもしれない。シューマン共振波は、極超長波(ELF)であるためにわれわれ人間の身体、感覚器官には到底感知できないレベルである。そういった原初からの周波数が生命一般ばかりでなく、人間の体や脳のはたらきにも影響を及ぼしてきたことは大いにありうることではなかろうか。

 

 

端的に言って、人類の半数近くは天体のサイクルが人間の体を何らかのかたちで支配していることを身をもって知っていると言えるだろう。男性はそうした惑星的な感性に欠ける傾向があるが、女性にはその感覚を否定することは決してできない。月という1つの衛星が地球の周りを規則的に回転していることが地球の生命のリズムに直接、間接に反映していることを“単なる偶然”として片づけることは、簡単にはできない。もし、或る日突然月が無くなってしまったら、地球の自転はもちろん、潮汐、季節が激変するばかりでなく、地球上の生命、動物、人間(特に女性?)が混乱をきたす可能性は大いにある。人間の精神にまで影響が及ぶ可能性も否定しきれない。人間の生活環境を考える場合、自分の部屋、自分の家、住んでいる町が真っ先に頭に浮かぶものであるが、場合によっては太陽の黒点の推移、月の運行、地球の共振周波数までも視野に入れた惑星的視点も必要であるかもしれない。 

  

 

実際こうした地球の生命、動物、人間にとっては、シューマン共振波は母なる地球の心拍とも言えよう。昨今“電磁波障害”“電磁場(EMF)障害”が問題になっており、欧米でも電磁波の遮断、予防の必要が叫ばれ始めている。“電磁波障害”という言葉を聞くと、電磁波はみな有害であるように思ってしまう日本人も多いが、それは違う。シューマン共振波じたいも電磁波の1つである。電磁波には多くの種類があり、自然界や宇宙にあまねく存在するものであって、適切なものであればむしろ生命活動、健康にとってプラスですらある。放射線も太陽光線も電磁波のスペクトルの一部である。放射線も自然界、宇宙に普遍的に存在しており、適切なものが適度に存在する環境は生命にとって好ましいどころかむしろ不可欠でさえある。

 

つまり、単に有害な電磁波にさらされるから障害が起きるというだけでなく、シューマン共振波という地球本来の重要な澄んだ電磁波が、現代の無数の人工的で有害な電磁波によってかき乱されて混濁しているという面も見落としてはならないであろう。端的に言って、電磁波というものが環境からゼロになるのが理想なのではない。そんなことは不可能であり、それをめざすこと自体そもそも無意味であり、無知を告白しているようなものである。この惑星に固有の極超長波の電磁波、シューマン周波数 7.83Hz の重要性を再認識し、われわれの生活環境に回復することが必要なのである。

 

 

シューマン共振波の再生は電磁波的環境を“回復”し、“純化”するという意味で、電磁波的な錯綜・混濁状態に毎日生活しているわれわれにとっての必要性は非常に大きいと言えるかもしれない。特に妊婦、胎児にとってはこの意味は大きいかもしれない。また、精神的ストレスに常にさらされている人々、とりわけパソコンに向かうことが毎日の仕事のような、電磁波的修羅場の職場環境に日々働く人々にとっては重大な意味を持つ可能性がある。実際、シューマン共振波が精神的な鎮静効果や安眠効果をもたらすという研究もあり、そういった面を強調した装置も商品化されていることは事実である。シューマン共振波発生装置を治療に応用して効果を上げている整体師もいる。

 

シューマン共振波発生装置は、混濁した電磁波環境(EMF)を地球本来のノーマルな状態に純化し回復する働きがありそうである。言い換えると、地球固有の周波数7.83Hzの増幅によって有害な電磁波的環境を“浄化”、“清浄化”できる可能性がある。

  

シューマン共振波発生装置も人工的電磁波か?

ここで、こういう“突っ込み”が入るかもしれない。「いくら7.83Hz の周波数を発生させるといっても地球の“オリジナル”の天然のものではないだろう」「有害な電磁波を浄化するといっても、その装置じたいがまた人工的な電磁波を追加して電磁波環境をさらに悪化させるのではないか」 こういう“突っ込み”は大歓迎である。

 

“人工 vs 天然” は “有害 vs 無害” に重ならない

たしかにシューマン共振波発生装置は“人工”の装置であり、“天然”の装置ではない。そもそも“天然の装置”なるものは、残念ながら存在しないであろう。すべての装置はその定義上“人工的”であると理解してほしい。しかし、“人工的”なものがすべて有害・危険であって、“天然”なものがすべて無害・安全である、というわけではない。この“人工か天然か”と“有害か無害か”は重ならない。上流の天然のヒ素化合物鉱床から自然に水流に流れ込んでいるヒ素はまさに“天然のもの”である。しかし、この川の水を飲むことは自殺行為である。いっぽう、合成されたビタミンC、つまりアスコルビン酸は人工物ではあるが、決して有害ではない。それどころかわれわれがふだん多かれ少なかれお世話になっている非常に有益な栄養物質、食品添加物である。“天然”にも有害・無害・有益があり、“人工”にも同様に有害・無害・有益があるという平凡な事実があるだけである。

 

シューマン共振波発生装置は人工照明に似ている

またシューマン共振波発生装置は、たしかに地球オリジナル(本来)の“グローバル”な7.83Hzとは違って、ごく限定された範囲の、極めて“ローカル”なものである。シューマン共振波発生装置による7.83Hzという周波数の発振は人工的で局限的なものである。電球の明かりが地球に降り注ぐ太陽光の地球でのささやかな再現であるようなものである。

いわゆる“自然照明”とは太陽光による照明のことであり、これはもちろん“天然”であって、太陽系的・惑星的規模の照明である(月明かりは天然の“間接照明”と言えよう)。そして、燃料や電気による“人工照明”は、ちょうどシューマン共振波発生装置と同様に“人工的”で局限的である。

 

シューマン周波数発生装置は限定的

われわれはあたりが暗くなれば、ふつう電灯のスイッチを入れる。同じように電磁波的環境が混濁して曇ってくれば、シューマン周波数発生装置のスイッチを入れるだけである。人工照明が天然の太陽光でないのを残念がるひともいようが、だからといって拒絶する理由があろうか。また、シューマン周波数 7.83Hzはいくら発生装置からの人工的なものであっても、他のそれ自体が有害な電磁波とはまったく帯域が異なる、それ自体が無害なものである。そして無害どころか、有害な電磁波を中和し、鎮めて、環境を電磁波的に純化する、むしろ有益なものである可能性があると考えられている。 

ちなみに、人工照明イコール電気照明ではない。電気だけが“人工的”だと思ったら大間違いである。ロウソクもガス灯もアルコールランプも人工照明である。理論的にはたき火でさえもロウソクの火と同様、人工照明である。それを“ナチュラル”な自然照明と呼びたがるのは、現代人のロマンチックで勝手な思い込みである。 

ふつうの人工照明はスケールとしてはそもそも人間にとって必要なところだけ明るくできればいいものである。シューマン周波数発生装置による“浄化”も最小限の電気エネルギーで必要な空間だけできればけっこうではなかろうか。グローバル(地球規模)な装置は非現実的であるばかりでなく、実際不要であろう。

 

シューマン周波数発生装置の潜在的用途

シューマン共振波のもつ意味は以上であるが、実はシューマン共振波発生器の中でも特に定評のある上述の“音質向上装置”を、実際に治療、健康維持、ストレス管理、精神衛生管理などの目的に“転用”する人が出てきている。まったく根拠のないことではないと思われる。ひょっとするとオーディオ音質の向上という目的だけにシューマン周波数発生器を使用するのは、パソコンを買ってワープロにしか使っていないようなものなのかもしれない。スマホを買って、電話機として使っているだけのようなものであるかもしれない。それぞれ決して間違いではないが、もっと多くの潜在的な可能性に気づいていないだけだとしたらどうであろう。冷静に考えていただきたい。地球の生命がその発生以来数十億年に亘って浸ってきた周波数が、数十億年経ってもオーディオ音の改善だけにしか役立たないということがありうるだろうか。恩恵を受けるのはオーディオマニアだけなどということがあるだろうか。

 

シューマン共振波はとてつもない潜在性を秘めているのかもしれない。1952年にドイツの物理学者、ヴィンフリート・オットー・シューマンによって発見されたのちも、人類はまだそれが持つ意味をつかみきれていないのが実態のようである。この装置の使用目的を“オーディオ音の改善”に限定しなくてはならない理由はどこにもない。 

 

 

 

シューマン共振波発生器によって実際に音楽の音色が良くなる、まろ味が出てくる、驚くほどの臨場感が出てくるということの意味はおそらくこうである。実は単に音だけではなく、もっと根源的な変化がその場とその場の人間に起きていると考えられる。それが人間にはまず音の違い、音質の向上として知覚されるということである。事実、聴覚的な変化だけではなく、視覚的な変化も生じると言われている。つまり、目に映るものがよりきれいに見えてくるのである。テレビもよりきれいに見えだすのであるが、まさかそんな変化が生じているなどとは誰も思わないので気づかれない。しかし、シューマン共振波発生器はフォーカス感を出す目的で実際にプロの技術者によってプロジェクターと併用されてもいる。

 

それでは、シューマン共振波はけっきょく人間の視覚や聴覚といった“知覚”に関わるものなのであろうか。

ここで気をつけて頂きたい。そもそも人間に知覚できる範囲が世界や宇宙のすべてであろうか。自然界、物理世界、この宇宙において人間に知覚できる範囲は光でも音でも熱でも電磁波でもスペクトルのごく一部にすぎないというのは科学の常識であろう。 

われわれ人間をはじめ動物は、一般に自分に知覚できない対象は存在していないものとして捨象する傾向がある。便宜上そう考えて切り捨てていないと注意対象が莫大になり対応しきれず、生活していけないからである。そうやって切り捨てて生きているからこそ、われわれはときどき“驚く”ことがあるのだ。しかし、少しでも“真実”に近づくためには、そうやってふだん切り捨てているものもできるだけ切り捨てずに視野に入れて考察しなければならない。

 

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