去る10月7日にリリースされたキリンの「グッドエール」を早速試した人々もけっこういるようだ。「フルーティーだ!」「苦くない!」「これならいける!」などと称賛の嵐?日本人はとにかく「新製品」が好きである。(笑)国民性として「新製品」にめちゃくちゃ弱い?(笑)
ビールを一切飲まないのになぜかスーパーのビールの棚で「グッドエール」1缶をカゴに入れてレジに向かう男がいた。(笑)そうである。「一番搾り」と「一番搾り:糖質0」に怪しいフィラメントが入っていることを明らかにしてきた彼は同じキリンの新製品の「グッドエール」をどうしても無視することができなかったのだ。誘惑に負けて手が伸びてしまったのだ。情けない男だ!(笑)しょせん、彼も「新製品好き」の日本人だったのだ。(笑)


さて、前回の記事では「スーパードライ」超ミニ缶135ml に 400本のフィラメントが存在することを明らかにした。しかし、ひと口で空になる1缶を精査するのに8日間という莫大な時間を費やしたのは、ひと口サイズを謳う超ミニ缶だったからだ。フィラメントが入っているのかどうかを確かめるだけならば、10~20ml も観察すれば十分すぎるほどだ。わざわざ1缶分を丸ごと精査しなくても、10シャーレ、いや、5シャーレでもいいくらいだ。今回の GOOD ALE では 11シャーレ分を精査した。10シャーレのつもりがつい調子に乗ってうっかり 11回見てしまった。(笑)
大さじ1杯の量?
1シャーレの量はかなりアバウトで、1mlほどなので、15シャーレは平均してだいたい 15ml である。これは「大さじ一杯」の量に相当する。


大さじ1杯は 15ml (15cc)。今回は11シャーレなので、大さじ1杯弱ということになる。
ボトルや缶の飲料から採取するサンプルの量としては十分すぎるくらいだろう。
精査した結果は?
さて、キリンの「グッドエール」を 11シャーレ分精査した結果は?

左は各シャーレのフォルダである。
下は各フォルダの中身の画像群である。動画ではこれらがすべて出てくる。

青いフィラメントは?
見つかったフィラメントの総数135本のうち、青いフィラメントは 10本だった(7.4%)。
ちなみにスーパードライは総数約400のうち、青いフィラメントは 13本だった(3.25%)。



部分的に青いものもあるが、これは青くない状態からすべて青くなる状態に移行する途中の段階と考えられる。つまり、フィラメントは大きさ、長さ、太さの点だけではなく、色の点でも変化するのではないか?






動画:キリンは KILLING?新製品グッドエールは安全か?
今回キリンのGOOD ALE を11シャーレ分精査した結果は上記の動画をご覧いただきたい。
11シャーレ(大さじ1杯弱)に見つかったフィラメントの数は 135本。
1シャーレにつき平均して 12.3本のフィラメントを見つけたことになる。
135本 ÷ 11シャーレ = 12.3本
見落としの可能性があるので、「あった」とは言えず、観察者側での発見数として理解して頂きたい。「少なくとも12.3本あった」と言い換えてもいいかもしれない。
「スーパードライ」との比較
これを前回の記事のアサヒの「スーパードライ」と比べてみよう。
「スーパードライ」 135シャーレで400本見つかった。 → 1シャーレにつき約3本
「グッドエール」 11シャーレで135本見つかった。 → 1シャーレにつき約12本
「スーパードライ」のときは、超ミニ缶1缶だけで 400本ということで驚いていた。しかし、「グッドエール」の結果を「スーパードライ」の量として外挿すると以下のようになる。1シャーレ=1ml と計算。
「11シャーレで135本」ならば、「135シャーレで1,657本」


つまり、もし「グッドエール」の超ミニ缶(135ml)があったとして、それをぐいと飲んだら、そのひと口で1,600本以上のフィラメントを飲み下すことになる。べつに超ミニ缶でなくても、グビグビ飲んでいれば、そのひと口ごとに1,600本くらいのフィラメントを摂取しているわけだ。これが人体に何の影響もないとは考えにくいのでは?
キリンはドイツ系のラガービールとは違うイギリス系のエールビールの軽さによって、昨今の若者のビール離れに歯止めをかけようとしているのか?「苦みの少なさとフルーティーな香り」で女性ファンの拡大を狙っているのか?
それにしても、フィラメントのこのてんこ盛りは何だ?


動画:キリンは KILLING?新製品グッドエールは安全か?



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