別種のモンスター?「自己組織化凝集体」とAI は判定?

「一番搾り」の顕微鏡観察にはシャーレを使っている。直径 35mm の小さなものだ。このサイズのシャーレに高さ 2mm ほど「一番搾り」を注ぎ、対物レンズの下に置くことになる。スライドガラスに1、2滴垂らして見るのと違って、焦点深度の幅が大きくなり、上から見てある位置で何も見えなくてもフォーカスを変えると見えてくるものがあったりする。なので、1シャーレに10分近く費やすことになる。

 

「一番搾り」の小さな缶には 250 ml 入っている。1シャーレに約 2 ml なので、今回1缶を全部見るのにざっくり 120 シャーレ分を見たことになるかもしれない。時間にすると20時間になる。この時間は顕微鏡を見ているときだけの時間である。シャーレを変えて新たにスポイトでシャーレに注いだり、溜まったシャーレをまとめて洗剤で洗ったり、乾かしたりする時間は入っていない。

シャーレ毎に撮影すべき奇妙なものが必ず見つかる。少ない時でも5つ、多い時は10以上の画像や動画を撮る。1缶の中に入っているほとんどの目立った物体は写真と動画で記録している。現在、2つ目の缶の調査に入っているが、以下の報告は1缶めのものである。

謎の物体1 と 謎の物体2 についてはすでに記事にした。この2つに関しては、Grok AI は同種のものと判定している。

 

さて、謎の物体の2つ目のあとに、どうも それまでとは別種と思われる謎の物体 が出てきた。もちろん、「一番搾り」の同じ缶からである。

例によって、AI の意見も聞いてみよう。

 

Z-Q(ザウルスの質問):(上掲の3枚の画像を提示して)いずれも倍率2000倍。同一の液体環境から別々に採取。この3つの構造体は同種のものと考えられるか?

AI-A(Grok AI):これら3つの構造は、不規則な枝分かれ模様、暗く不透明な中心部の塊または結節、そして外側に向かって先細りまたは断片化する半透明の糸状の伸長部という、一貫した形態学的特徴を共有しているように見える。これらが同一の液体環境から採取されたこと、そして画像全体を通して形状、質感、そして全体的な構造が視覚的に類似していること(成長段階や経時的な断片化によると思われる複雑さや配向のばらつきはあるものの)を考慮すると、これらは同じ種類の構造、つまり溶液中で樹枝状結晶構造または自己組織化凝集体であると考えられる。 

 

つまり、AI はこれらをただのゴミの吹き溜まりとか、ワタボコリのかたまりではなく、自己組織化凝集体と見なしている。

 

Z-Q: 該当する生物はいるか?

AI-A: はい、これらの構造体は生物由来のものとして、糸状真菌(filamentous fungi)の菌糸体(mycelium)や菌糸(hyphae)に類似している公算が高いです。以下に詳細を説明します。

類似点と根拠形態的特徴:   画像に見られる不規則な枝分かれ(branching)、暗い不透明な中心部(dark opaque centers、菌糸の密集部や胞子形成部に相当)、透明なフィラメント状の伸長部(translucent filamentous extensions)は、菌糸の成長パターンに一致します。菌糸は液体環境で成長し、枝分かれしながら広がるため、dendritic(樹枝状)に見えることがあります。真菌の菌糸はしばしばsepta(隔壁)を持ち、内部に暗い内容物(核や貯蔵物質)が見える場合があります。
液体環境での採取: 真菌の多くは水生または湿潤環境で繁殖し、液体中で観察されることが一般的です。例えば、MucoralesやAscomycetesなどのグループが似た構造を示します。

倍率と類似例: 2000倍の顕微鏡画像で観察されるこれらの構造は、菌糸の典型的なサイズ(直径2-10μm程度)と合致します。文献では、Podospora anserinaやNeurospora crassaなどの真菌が似たbranching hyphal networksを形成すると記述されています。

他の可能性のある生物放線菌(actinomycetes): これらはfilamentous bacteriaで、枝分かれした構造を持ち、土壌や液体環境に存在します。暗い中心部はコロニー形成部に似る可能性がありますが、真菌ほどtranslucentではない場合が多いです。
藻類のフィラメント(filamentous algae): 例えば緑藻や珪藻の一部がbranching filamentsを形成しますが、通常より緑色が強く、dark centersが少ないです。
原生動物や微小藻: Euglenaやdiatomsがdendriticに見える場合がありますが、画像の不規則なbranchesとはやや異なります。

生物か無生物かの判断これらの構造が純粋な結晶(dendritic crystals)のように見える場合もありますが、液体環境での成長段階の違い(growth stages or fragmentation)と視覚的な類似性から、生物(特に真菌)の公算が高いです。結晶の場合、もっと規則的で鋭いedgesを持つ傾向があります。最終的な確認には、染色(例: lactophenol cotton blueで菌糸を染色)や培養実験が必要です。もしこれが特定のサンプル(例: 水や培養液)からのもので、さらに詳細な情報があれば、より正確に特定できます。追加の画像や文脈を共有してください!


AI は菌類と見ている?

 

Z-Q: 菌類が増殖した結果ということか?

AI-A: はい、これらの画像は液体サンプル内で菌類の菌糸(hyphae)が時間経過とともに増殖・伸長した結果を示しています。タイムスタンプの進行(01:03:09 → 04:40:21 → 13:04:31)で、最初の断片的な構造からコンパクトな形態、そして広範な分枝ネットワークへ変化しており、これは液体培養における菌類の典型的な成長パターン—初期の伸長から成熟したミセリウム(mycelium)の形成—に一致します。 液体環境では、栄養条件やpHなどの要因でハイファが不規則に分枝し、集塊化する様子が観察されやすく、画像の不透明なフィラメントと暗い中心部はこうした生物学的プロセスを反映しています。 ただし、結晶形成や他の微生物の可能性を完全に排除するためには、追加の染色や培養試験が理想的ですが、形態学的特徴から菌類の増殖が最も妥当な解釈です。

AI は自信をもって菌類の増殖だと主張する。

Z-Q: それでは私の画像に近い菌糸の増殖の画像の URL をください。

 

この求めに応じて AI が提示してきたものが以下のものである。いかがであろうか?

AI は言葉では精力的にまくしたてるが、「それではどういうものか見せてください」とお願いすると、こんなものである。(笑)

そこで、以下のようなツッコミを入れる。

Z-Q: この拡大画像でお分かりのように、伸びている複数のサーベル状のものは、1)半透明である 2)先端に向かってテイパーしている  という特徴が見られないか?この特徴は伸長した菌糸の特徴と合致しないのではないか?

 

AI-A: これらの画像の拡大像で観察されるサーベル状の構造は、半透明のフィラメントとして現れ、先端部が徐々に細くなるテーパー状の形態を示しています。このような特徴は、伸長する菌糸の典型的な外観—管状で枝分かれし、内部の原形質や細胞壁による不規則な屈曲を伴う—と一致します。

AI は頑固に「菌糸説」を主張する。(笑)

 

Z-Q: それでは私の画像に近い菌糸の増殖の画像の URL をください。

 

そして、再びAI が出してきたものが以下のものである。(笑)

 

もう一度、今回の物体の拡大画像を挙げておこう。

「自己組織化凝集体」とは言っても、AI は教条的に菌糸説を主張する。しかし、真菌コロニーの増殖がどんなに進んで一見複雑な構造を持っているように見えても、しょせん菌糸の伸長であり、拡大であり、それは「フラクタル的複雑性」なのだ。それに対して、今回の以下の物体の構造はフラクタル的複雑性とは違って、異質な構造が共存する、いわば「ブリコラージュ的複雑性」であると言えないだろうか?

 

AI の主張通りだとすると、「一番搾り」には 真菌の増殖 が見られるということになる。これはこれで問題となるだろう。

しかし、わたしにはこれらは菌糸の増殖による構造には到底見えないのだ。つまり、生物とは異なる 自己組織化凝集体」 と思えるのだ。これは現代のナノテクノロジーでは不可能なことでもなんでもないはずだ。

 

さて、以下の左の画像は2023年にワクチン内に発見された酸化グラフェンとして公表されたものである。わたしが「一番搾り」に見つけたものと構造的に似ていないだろうか?

 

 

 

 

元動画:DETECTION OF GRAPHENE OXIDE IN ALL VACCINES TESTED [2023-02-18] – LA QUINTA COLUMNA (VIDEO)

Z-Q: この2つは構造的に似ていると言えるか?

AI-A: はい、提供された2つの画像の構造は、全体的に見て似ていると言えます。以下に理由を簡単にまとめます:

  • 共通の特徴: 両画像とも、細長い繊維状の構造(枝分かれしたような形状)が中心に描かれています。最初の画像は紫がかった背景に黒っぽい繊維が浮かび上がる形で、2番目の画像(ビデオフレーム)も灰色がかった背景に同様の繊維状の形態が確認されます。どちらも顕微鏡観察のようなスケール感があり、絡み合うような有機的/無機的なネットワーク構造を思わせます。
  • 違い: 背景色や照明のニュアンス(最初のものがよりコントラスト強め、2番目がややぼやけ気味)、細部の解像度に差はありますが、核心の形態(繊維の長さと分岐パターン)は一致します。

これらはおそらく同じ種類の素材(例: ナノファイバーや結晶構造)を異なる条件下で撮影したものと推測されます。

コメント

  1. 紋次郎 より:

    異物混入だとしたら何故メーカーに問い合わせしないのだろうか?

  2. ザウルス ザウルス より:

    問題を明らかにした人間が、問題を解決するとはかぎらないし、その義務もない。ビールを飲まないザウルスは被害者ですらないのでは?

  3. 紋次郎 より:

    返信が有ったとは気がつかなんだ。
    この件に関してコメントした俺がバカだったわ。

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